2008年10月2日 家族のこと

竹富島の街並み

Sp1120837 やっと朝から青空です。石垣島からフェリーでたった10分の竹富島にやってきました。白砂の道路に珊瑚石灰岩の石垣に赤瓦の屋根の民家、屋根の上には表情豊かなシーサーが載り、通りにはブーゲンビレアなどの花々。写真で見たそのままの街並みです。沖縄の古き良き町並みを残す竹富島の集落は重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、家の建替え、修繕にいろいろな規制がかけられています。家の造りは、夏の日差しを遮るための軒を出してはいますが、台風に耐えるため、軒は低くおさえ、代わりに家の周囲に背の高い石垣を積み上げ強風に備えています。瓦も漆喰で固めてあり、強風で飛んでいかないようになっています。玄関はなく、そのまま居間に面しており、夏の風通しをよくするため、掃きだし窓は開け放てるようになっています。このままだとプライバシーが確保できないので、通りに面した窓の前には、目隠しと邪気が入らないようにする塀のようなものがあります。通りや敷地にまかれた白砂は、低く出た軒のせいで暗くなりがちな部屋を明るくする役目もあるそうです。家を構成するすべての要素それぞれが理にかなったもので、何一つとして無駄が無く、設計をしている身として、「家のあり方」を改めて考えさせられました。本日は竹富島の民宿に宿泊です。



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